当社の「鉄部塗装の塗装工程」をご説明致します。
1.高圧洗浄
鉄骨階段を例に説明します。塗装の汚れが酷い場合は高圧洗浄又はバイオ洗浄で汚れ、苔や藻等の細菌類を綺麗に落とします。電気工具サンダーで落とせる軽い汚れの場合は、高圧洗浄致しません。
【作業工程:1日】
【階段洗浄】
【踏板(床)の洗浄】
2.下地処理
下地処理を行います。下地処理は塗装の仕上がりを左右する一番大事な作業です。
塗装の剥がれや汚れを落とすために電気工具サンダーでケレン(塗装を剥離し汚れを落とす作業)します。サンダー工具が入らない個所、入角や手摺の角などは「皮スキ・ケレン棒」や「スクレーパー」等の工具でしっかりケレンします。
また、鉄部に穴が空いたり、手摺の一部交換など補修工事が必要な場合は、鉄骨屋(溶接業者)にお願いします。
【作業工程:1~3日】
【ケレンの分類】
ケレン作業は、1種ケレンから4種ケレンまでの4種類に分類されます。錆の面積や塗膜の割れ、膨れなど旧塗膜の状態からどの程度の素地調整を行うかを判断します。一般的には3・4種のケレン作業で見積致します。
- 1種ケレン
錆、旧塗膜を剥離剤を使用して全て除去し鋼材を露室させる「ブラスト法」によるケレン作業です。交換した方が安くなる場合もあります。
- 2種ケレン
錆、旧塗膜を電気工具サンダーや手工具を使用して全て除去し鋼材を露室させる手作業によるケレン作業です。作業に時間がかかり費用が高くなります。
- 3種ケレン
活塗膜(密着している塗膜)を残し、剥がれた塗膜や錆を電気工具サンダーや手工具などを使用して除去するケレン作業です。塗装の剥がれ、錆がある場合は一般的に使用されるのが3種ケレンで腐食状態により費用が異なります。
- 4種ケレン
剥がれ塗膜がなく全て活塗膜(表面の汚れやチョーキング現象が起きている)の場合、サンドペーペー等による手作業で汚れを落とすケレン作業です。費用が最も安いです。
【サンドペーパーによるケレン】
【皮スキ・ケレン棒によるケレン】
【サンダー工具によるケレン】
【サンダー工具によるケレン】
3.下塗り塗装
下地処理完了後、下塗り錆び止め塗料(当社標準仕様:2液溶剤型エポキシ樹脂錆び止め塗料)で塗装します。仕上色により錆び止めの塗料を赤錆(濃色仕上)、白錆(明色仕上)か選定して塗装します。
【作業工程:1~2日】
【赤錆塗装・完了】
【白錆塗装・完了】
4.中塗り塗装
下塗り乾燥後(翌日以降)、仕上材の塗料(当社標準仕様:2液溶剤シリコン)で中塗り(1回目)します。
【作業工程:1~2日】
【濃色中塗り・作業状況】
【明色中塗り・作業状況】
5.上塗り塗装
中塗り乾燥後(翌日以降)、仕上材の塗料(当社標準仕様:2液溶剤シリコン)仕上材の塗料で上塗り(2回目)します。
【作業工程:1~2日】
【濃色上塗り・完了】
【明色上塗り・完了】
その他の鉄部塗装
当社で承りますその他の鉄部塗装です。以下の単体(塗り替え塗装工事無し)だけの塗装工事は仕事の状況等によりお断りする場合がございますので、予めご了承ください。。
【作業工程:1~2日】
【鋼製門扉・吹付塗装】
【鋼製玄関扉・吹付塗装】
【シャッター・吹付塗装】
【非常用タラップ塗装】